「CバスでiCONNECT」計画

IDE-98でiCONNECT対応機器を使う

 IDE-98は、元々PC-9800シリーズのCバス(汎用拡張バス)スロット対応の、IDEインタフェースボードです。本来はIDE機器を、プライマリ・セカンダリの各チャンネルに、最大2台(Master/Slave)内部増設するためのものです。

 しかし、このボードには何故か、外付け用のコネクタと、専用の外部機器用ケーブルが添付されています。これは当時I-O DATAから発売されていたポータブルハードディスクHDPシリーズを、ここに接続することができるように用意されていたものです。

 IDE-98は仕様上、一台当たり最大約8.4GBまでのHDDにしか対応しませんから、現時点でわざわざHDDを接続するメリットはもはや無いでしょう。また、Windows95/98用以外のドライバが用意されていないことも、このボードの存在価値を落としている原因といえます。

 私自身もこのボードの利用価値を思いつかず、長らく部屋の隅に放り投げておいたのですが、iCONNECT機器のコネクタを見たときに、「このコネクタって、IDE-98の外部コネクタと同じ形状だな」ということに気付いたのです。もっとも、これ以外にも各社の外付けIDE機器は、大抵同じ形状のコネクタを使っていますので、ピンアサインまでが同じとは思えなかったのですが・・・。

 そのようなわけで、あまり期待はしていませんでしたが、一応実際に接続してみようと思い立ち、壊してもあまり惜しげのない機材から実験を開始してみました。以下はその結果となります。

実験環境

 本体:PC-9821Ra333/W60
 CPU:Celeron 333MHz(標準仕様)
 RAM:64MB ECC-EDO SIMM
 SCSI H/A:IOI Technology IOI-A100U2W
 HDD(起動用):Quantum ATLAS V XC18300LW
 IDE I/F:I-O DATA IDE-98
 OS:Windows98 SecondEdition

1.CRWP-i24Bの場合

 まず、接続して電源を投入する際、異臭などがないかを確認します。ピンアサインが違っていた場合、最悪の場合は煙を吐くぐらいのことは考えられますので。すると何事もなくデバイススキャンまで進みました。IDE-98の外付けコネクタ以外には何も接続していませんので、プライマリ側には何も検出されず、セカンダリ側に進みます。

 上の写真のように、セカンダリのマスタとして検出されます。BIOSレベルでは問題はないようです。

 Windowsの起動後は、ごく普通のデバイスインストールを行い、完了後再起動します。再起動時も、デバイススキャンに変わったところはありません。まぁ当然ですが。

 再起動後、マイコンピュータ内に、CD-ROMドライブのアイコンが増えていることが確認出来ます。デバイスマネージャを確認してみても、

IDE-98に接続されたデバイスとして、CRWP-i24Bのドライブ名である、「GENERIC CRD-SBP15A」がきちんと表示されています。一応、読み出しテストとして、CD-ROMの内容を表示させてみました。

 MSDN版のWindows98収録CD-ROMで、「Japanese.nec」フォルダの中を表示した状態です。取りあえず読み出しについては全く問題ないことが判りました。

2.DVRP-iUP2の場合

 念のため、別のiCONNECT機器もチェックしてみようということで、今度はポータブルDVD-R/RWドライブである、DVR-iUP2を接続してみました。DVRP-iUP2はPioneer DVR-K11を外付けケースに収めた製品で、このケースに極めて近いものが挑戦者ブランドから発売されていますので、こちらの方が一般的な環境に近いのではないかと思います。
 デバイススキャンなどは、CRWP-i24Bと変わったところはありませんので省略。デバイスマネージャ及び、ファイルの読み込みについては、以下の画像の通りです。

 読み込み動作については、CRWP-i24Bと同様、全く問題ありません。

 折角書込型のドライブを接続していますので、DVD-Rのライティングチェックも行いました。ライティングソフトウェアはDVRP-iUP2に添付されていた、B's Recorder GOLD 5を使っています。この添付ソフトウェアを使う場合少々注意が必要なのですが、AUTORUNでWindows98には対応していないというメッセージが表示され、インストーラが起動しません。直接B's Recorder GOLD 5のフォルダ内のセットアップを実行する必要があります。

 まずB's Recorder GOLD 5を起動し、データ編集表示にして、書き込むファイルを選んだ状態です。この時点で、ドライブの認識に問題ないことは判ります。

 今回は貧弱なCPU(Celeron 333MHz)の環境ですので、書込動作開始時やセッション情報作成時に、フリーズしているのかと思う程動作が長時間(数分)止まるという現象は見られましたが、書込動作は無事終了しました。

 勿論、焼き上がったデータは他の環境で正しく読み出せることを確認しています。

 以上の結果から、光学ドライブを接続する限りは、IDE-98はiCONNETのホストアダプタとして動作することが確認出来ました。USBやIEEE1394で接続した場合とは異なり、取り外し可能なデバイスとして使うことは出来ませんが、手軽に外付けドライブを接続することが出来るのは、大きなメリットではないかと思います。現時点でWindows用に使われているPC-98なら、大抵Cバススロットに1つ位の空きはあるでしょうから。


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